使用している3DCADの紹介
インダストリアルデザイン(プロダクトデザイン)を行うためにはスキル上、多くのジャンル知識が必要です。
例えば、素材やその特性。製造方法や加工方法、表面仕上げ、異素材との組み合わせはどうか。完成を想定して、商品としての耐久度やコスト感なども必要になってきます。また、販売に関してプロモーションの種類やブランドとしての認知、視覚的な統一感を監修する事も必要です。
それと合わせて、そのデザインを完成に導くためには、数多くのソフトウエア(アプリケーション)に頼っていて、なくてはならないツールになっています。
今回は、アドリアカンパニーが使用している3DCADをご紹介します。
3DCAD
以前は、Rhinocerosというサーフェスモデリングを使っていましたが、デジタルなのにアナログっぽく、仕上げのソリッド化ができない事がよくあり、手直しに手間がかかっていましたので、メインCADを交代しました。
そして現在使っているのが、Fusion360です。スケッチとモデリングが分かれており、その概念が最初取り込みにくかったのですが、慣れれば逆に重宝します。
ソリッドモデルとサーフェスモデルなどが共存しており、どのようなデザインを作成するのかで、自らで選んでモデリングできるところは非常に便利です。
作成履歴を追って手直しができるところは、使い勝手が良く多用しています。また、シームレスにレンダリングできるところも良いのですが、足らないテクスチャーや標準で入っているHDRI背景が少なすぎたりと、不満は無しとは言えませんが今後のアップデートに期待します。
その他の魅力として、Webブラウザーを利用して、作成中のデザインを依頼主と3Dを動かして確認できるところや、依頼主の要求するファイル形式にほぼ対応しているところも気に入っているところです。